管理職になったばかりでマネジメントの仕方がわからない。
こんな疑問・悩みを解決できる記事を書きました。
この記事を書いている私は、ベトナム駐在の管理職としてベトナム人チームのマネジメントをしています。
この記事を書いた人
- 一部上場企業のベトナム駐在管理職。
- 転職経験2回。転職先で昇格・年収UP!
- 市場価値至上主義。会社に依存しない会社員。
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この記事では管理職・マネジャーの方に向けて、良いチームを作る為の最重要条件である「心理的安全性」を理解し、高めていくための方法について解説します。
それでは早速始めましょう!
良いチームに必要な条件とは?
良いチームとは、どんなチームでしょうか?
リーダーにリーダーシップがあり、いつも的確に指示を出してくれる
メンバーが仕事にやりがいを感じており、積極的に仕事に取り組んでいる
チーム内でのルールや役割分担が明確
色々でてきますね。
では悪いチームとは、どんなチームでしょうか?
リーダーがメンバーの話を聞かず、一方的に指示を出す。
メンバー同士が仕事を押し付けあって、中々仕事が進まない。
メンバーが自分の役割に固執して、チームを改善する為の議論が出てこない
こちらも色々出てくるはずです。
チームの目的や態勢によって、良いチームと悪いチームを決める条件は変わってきますが、一方で共通点もあります。
その内、圧倒的に重要かつ他の条件の基盤となるのが「心理的安全性」です。
心理的安全性とは?
心理的安全性とは何でしょうか?
Google社が「効果的なチームを可能にする条件とは何か」を調査した「Project Aristotle」と名付けられたプロジェクト。この中で圧倒的に重要な条件とされたのが、 「心理的安全性」です。
心理的安全性とは、対人関係においてリスクある行動を取ったときの結果に対する個人の認知の仕方、つまり、「無知、無能、ネガティブ、邪魔だと思われる可能性のある行動をしても、このチームなら大丈夫だ」と信じられるかどうかを意味します。
ちょっと判りにくいかもしれないので、具体例をあげます。
例えば、あなたが新しい部署に配属されて初めて会議に参加したとします。
その中で〇〇という間き慣れない単語を他の人たちが頭繋に使用していた場合、あなたはその場で、
と聞くでしょうか?
もしくは、とある問題の対策について話し合っていてその結論が明らかにおかしいと思った場合、
と発言できるでしょうか?
恐らく多くの方が、
と思って何も発言しないのではないでしょうか。
このような状態を「心理的安全性が低い」と言います。
逆に、あなたが自分の無知・無能と思われる可能性を認識しつつも、チームを信頼して発言できるのであれば「心理的安全性が高い」ということになります。
なぜ心理的安全性が重要なの?
なぜ心理的安全性が良いチームにとって重要な要素なのでしょうか?
それは心理的安全性が低いチームを想像してみればわかります。
こんなチームでは誰もやりがいを感じることは出来ないし、建設的な意見を出そうという気もなくなります。
なので「自分の弱さをさらけ出しても大丈夫」とメンバーが思えるようなチーム作りは非常に重要になってきます。
実際にGoogle社の社内調査によると、心理的安全性の高いチームのメンバーは、
- 離職率が低い
- 収益性が高い
- チームメンバーの評価が高い
という傾向が認められたそうです。
チームの心理的安全性を測るには?
では、あなたのチームの心理的安全性が高いかどうかはどのように測れるのでしょうか。
観察する
まずは、チームの様子を観察してみましょう。
ポイントはこんな感じです。
ミーティングの際に、適度な雑談はあるか。
押し黙っている人はどの位いるか。
議論中は担当ではないメンバからも積極的な発言があり、かつ担当のメンバはその発言に丁寧に答えているか。
メンバから提案もしくはネガティブなコメントがあった際に、頭ごなしに否定したりしていないか。
日常の仕事風景を観察するだけでも、チームにどの程度心理的安全性があるかは見えてくるはずです。
一度、注意深く周りの様子を確認してみましょう。
聞いてみる
観察だけでは不十分であれば、メンバに聞いてみるという手段もあります。
質問してみるポイントは、こんな感じです。
わからないことがあったら、その場で聞くことが出来るか。
ミスをしたときには、すぐに報告しようと思えるか。
困ったことがあるときには他のメンバーに助けを求められるか。
チームのために建般的な提案をしようと思えるか。
この辺りを聞いてみると良いでしょう。
ただし直接聞いても正直な回答を得られない可能性も有ります(特に既に心理的安全性が低い場合)。
その場合は匿名アンケートをとることをお勧めします。
筆者も実際に自分のチームに匿名アンケートを実施して、心理的安全性のレベルを確認しました。(結果はまた今度記事にします。)
心理的安全性を高めるには?
最後に、今すぐにできる心理的安全性を高めるコツを紹介します。
相手のミスを責めない。対策にフォーカスして学習の機会と捉える。
自分のミスを素直に認める。ミスを指摘されてムキになって反論しない。
積極的に質問する。(敢えて、レベルの低い質問をするのもアリ)
リーダーが個人としてこれらを意識することで、徐々にチームに同じ意識を芽生えさせることができるはずです。
特に3点目は筆者が良く使う方法です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
最後にポイントをまとめておきます。
- 良いチームを作るための最重要条件は「心理的安全性」
- 「観察」、「聞いてみる」でチームの「心理的安全性」を測ろう
- 「心理的安全性」が低そうであれば、高めるための手段を打とう
ちなみに「心理的安全性」という概念自体はGoogle社の調査前からあり、最初に提唱したのはハーバード大学で組織行動学を研究するエイミー エドモンソン氏です。
エイミー エドモンソン氏が「心理的安全性」についてプレゼンしているこちらの動画も参考にしてくださいね。
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