こんな疑問・悩みを解決できる記事を書きました。
日本のグローパルル企業に勤めていると、海外赴任になる可能性があるはずです。
元から海外赴任を希望している方は、ある程度心の準備ができているかもしれません。でも全く希望していない、希望しているけど半ば諦めていた、という方にも突然機会が訪れる場合もあります。
本記事では海外赴任することになった会社員の方に向けて、筆者が実際にベトナムで駐在をしている経験を元に海外赴任のメリットとデメリットを解説します。
この記事を書いた人
- 一部上場企業のベトナム駐在管理職。
- 転職経験2回。転職先で昇格・年収UP!
- 市場価値至上主義。会社に依存しない会社員。
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この記事を読めば海外赴任の良いところ、悪いところをざっくりと知ることができます。
それでは解説していきます。
Contents
海外赴任・駐在のメリット
まずはメリットから。
コミュニケーション能力が上がる
海外赴任をするということは、社内外で現地の人と一緒に仕事をすることになります。その際、どの国に赴任しても使用言語は基本的に「英語」となります。なので当然、英語力が必要となります。
でも、それ以上に磨かれるのが「コミュニケーション能力」です。
具体的にはこんな感じです。
限られた語彙で伝えたいことを簡潔にわかりやすく伝える
相手の慣習や文化を理解した上でコミュニケーションを取る
恐らく大概の方はネイティブの英語力を持ち合わせていないでしょうから、英語でのコミュニケーションに苦労することになると思います。この時、限られた語彙を使いながら複雑な内容をできるだけ簡潔にわかりやすく話す能力が求められます。
もちろん、英語の語彙を増やすということも必要ですが、この能力が強ければ語彙が少なくてもスムーズな会話ができるようになります。
また国によって異なる慣習や文化も気にする必要があります。
アメリカ人であれば、多民族国家なので自己主張が強く、ストレートな物言いをする議論が一般的です。
一方ベトナム人は、北部は物静かで意見をおおっぴらに言わない、南部はワイワイガヤガヤ兎に角しゃべった者勝ち、といった傾向があります。
(独断と偏見が少し入ってます⋯)
いずれにせよ日本人の「空気を読む」という言葉は全く意味を成しません。
相手と異なる所を理解した上でどのようにコミュニケーションするかという能力が磨かれます。
マネジメント能力が身につく
海外赴任をすると大抵の場合は、現地スタッフの部下をマネジメントすることになります。
正式な部下を持たされていない場合でも、本社の代表として周囲の現地スタッフに対する指示だしや教育を任されることになるでしょう。
現地でスタッフのマネジメントを任された場合は、
労務管理、人事評価、経費管理、採用面接・・・
といったように今まで未経験の領域の仕事にも関わることになるでしょう。
メインの仕事でも日本よりも裁量を持たされるので、最初は大変ですが確実に成長することができるはずです。
お金がたまる
赴任先が東南アジアの場合はシンガポール以外であれば、一般的に物価が安いですし、お金を使う場所も然程ないので貯蓄はしやすい環境にあります。
ベトナム駐在も最初はローカルのご飯を食べに行ったり、観光名所を回ったりしますが、最終的にはゴルフくらいしかすることがなくなります⋯
さらに日系企業で海外赴任をすると、様々な手当てが支給されます。
海外赴任手当、ハードシップ手当、住居費、社用車、一時帰国用・・・
ざっとこんな感じです。
以前くわしく解説したこちらの記事も参考にしてみてください。
参考配事にも書いてあるように、大体日本にいたときの3割増で給与がもらえます。
ちなみに先進国が赴任先の場合は、物価が高くお金を使う場所も多いので、実はあまりお金はたまらないそうです。
倍増しました。
海外赴任・駐在のデメリット
ここからはデメリットについてお話します。
行き先を選べない
会社の人事異動で海外に赴任することになりますので、基本的に言われた国に行く必要があります。会社によっては予め希望を聞いてくれる場合もありますが、それでも最終的にその国・地域になる保証はありません。
就職・転職する際には、その企業の海外拠点がどこにあるかを確認しておくのが良いでしょう。
また職種に応じてある程度行き先が限定される企業もあります。例えばメーカー企業であれば、
生産管理:工場がある国(大抵は郊外)
営業:顧客がいる国(都市圏が多い)
といった感じです。
ですがこれらは飽くまで参考情報にしかならず、最後は会社の異動人事に従うしかありません。
慣れるまで大変
メリットで挙げた「コミュニケーション能力が上がる」、「マネジメント能力が身につく」は、それなりの経験を経て得られるものです。
特にあなたが以下に当てはまる場合は、最初は結構きついです。
部下を持たされるのが初めて
今まで外国人と仕事をした経験があまりない
赴任先の国を訪れるのはこれが初めて
海外赴任はとても良い経験にはなるのですが、突然今までとは畑違いの仕事を任されるようになり、更に言葉の問題もあります。残念ながら、これが原因で心を病むケースは多いようです。
私も赴任する前に赴任経験のある先輩から「最初の3ヶ月が勝負」と言われました。そして、行くまでは特に気にしていなかったのですが、行ってから本当にこの言葉の通りになったのです⋯
初めて管理職の役職につき、そして異国の地で現地の人たちと仕事をするのは勝手がわからず毎日深夜まで残業してかなり苦労しました。正直あと一歩で心を病むところまで言っていたと思います。
しかし3ヶ月過ぎた辺りから何とか慣れてきて、1年も経過すれば定時過ぎに帰れるようになりました。
大きな病気や怪我をしたときに困る
通常は会社で保険に入ってくれているはずなので、医療費の心配はいりません。また大抵の国には日本人医師が常駐しているクリニックがあるので、風邪や腹痛などの軽い症状であれば然程困ることはありません。
問題は、「大きな怪我や病気をしたとき」です。
こういった場合は、日本人医師がいるところでは手に負えなかったりするのでその国の病院に行く必要が生じます。その時に上手く症状を伝えなければなりませんが、これは現地の言葉を理解していないと難しいですよね。
また発展途上国の場合は、医療態勢が脆弱なケースが多いです。
例えばベトナムでは「病院にいくのは死ぬとき」なんて言われており、普段から体を鍛えている人が多いとか。ベトナムでは新型コロナ感染の押さえ込みに成功したと言われていますが、医療態勢が脆弱な中、中国とも国境を接しているので、いざ感染爆発したら大変なことになると言う危機感の現われが大きいと思っています。
なので駐在している間に大きな怪我や病気にかかった場合は、医療設備が整っている近隣の国で診てもらうか、最悪日本に帰国となります。
最近では、駐在員向けに病院の付き添い・通訳サービスを提供している業者もいますので、会社がそういったサービスを契約してくれている場合は安心ですね。
ホームシックになる
赴任中の一時帰国制度は、多くても1年に1、2回程度、アメリカ・ヨーロッバであれば数年に一回なのが普通です。
最近ではYoutubeとかNetflixで日本の番組も見れるし、新聞も電子版があるので日本の情報を入手するのはそんなに態しくありません。しかし日本の製品や食品については当然ながら外国では入手困難で、現地で売っていてもありえないくらい高い価格だったりします。
(ベトナムでは日清のカップヌードルを400円くらいで売ってます⋯)
なので日本食はかなり恋しくなります⋯
ちなみにベトナムは日本人が多いので(2018年10月1日時点で2万2,125人)、日本食の店は相当あります。そして値段も現地にしては高いのですが、日本と同じくらいです。(定食800円くらい)
それでもやっぱり、日本のバリエーションには当然適いません。
特に寿司・刺身系は日本で食べる程の種類が無く、サーモンがメインです。なので当然、日本に帰ったときは爆買い&爆食いです。
しかしこれを逆に捉えると、日本に帰国したときの有り難味が倍増、いや1000倍増すると言うこともできます。
実際、海外赴任をして日本がいかに安全で清潔な国か改めて知りました。これは日本を長期間離れていたからこそ、知ることができたのだと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
最後にポイントとまとめておきます。
メリット
・ コミュニケーション能力が上がる
・ マネジメント能力が身につく
・ お金がたまる
デメリット
・ 大きな病気や怪我をしたときに困る
・ 慣れるまで大変
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