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本記事では、播磨早苗 (著) 「目からウロコのコーチング」について解説します。
Contents
「目からウロコのコーチング」の概要
まずは本書の概要について解説します。
この本を読んで得られること
最近、コーチングという言葉を良く聞くようになったかと思いますが、
こんな疑問を持つ方が多いはずです。
本書では、そんな悩みを持つ方に向けて、
コーチングとは何か?そして、何ができるのか?
コーチングを実践する方法
がわかる内容になっています。
この本の結論
まず始めに結論です。
この本の二つのポイントを以下にまとめておきます。
ポイント① コーチングとは?
コーチングとは、会話によって相手の優れた能力を引き出しながら、前進をサポートし、自発的に行動することを促すコミュニケーションスキル」
ポイント② コーチングを実践するステップ
1. 目標を立てる
2. 現状を把握する
3. 現状と目標の差の原因を探る
4. 行動を決める
5. アドバイス・フォロー
この本では、コーチングの概要と実践方法の入門的要素を学ぶことができます。
この本の著者
この本の著者は播摩 早苗さんという方です。
著者:播摩 早苗の略歴
株式会社フレックスコミュニケーション代表。第一三共、JR東日本、ネスレ、住友商事、昭和シェル石油、JALなど大手企業での活動実績をもつ。マネジャー研修、プレゼン研修、チームビルディング研修、女性管理職のためのコミュニケーションセミナーなどのほか、ラジオ、テレビ出演、講演なども活発に行なっている。
どんな人におすすめ?
この本は、こんな方におすすめします。
部下の育成に行き詰まっている管理職の方
部下へのコーチングを検討している管理職の方
コーチングの概要をざっくりと知りたい方
コーチングに興味がある方
目次
この本の目次をご紹介します。全ての目次はamazonの「なか見!検索」機能で紹介されていますので、ご覧になりたい方はこちらからご覧ください。
目次
1.コーチングとは何か
2.部下を伸ばすコーチング
3.聴くことと受け入れること
4.承認<褒めることと叱ること>
5.Iメッセージの力
6.聴くことと信じる能力
7.コミュニケーションから生まれるエネルギー
8.ペーシングはコミュニケーションの入り口
9.コーチングを妨げているもの
10.達成目標のビジュアライズ
11.質問をクリエイトする
12.コーチングにおけるアドバイス
13.エネルギーロスを自覚する
14.コーチングのストラクチャー(構造)
15.相手を人生の主人公にする
本書のポイント3つ
その1:コーチングって何?
本書ではコーチングを以下のように定義しています。
コーチングとは、会話によって相手の優れた能力を引き出しながら、前進をサポートし、自発的に行動することを促すコミュニケーションスキル」
一般的にコーチというと野球などスポーツのコーチが思い浮かぶと思います。
スポーツのコーチは、自分の技能やノウハウを選手に伝授することが役割というイメージがありますが、実は「選手個々の技能を見極め、優れた部分に焦点を当てて伸ばす」という側面もあります。
コーチングとはスポーツコーチのこの側面をスポーツに限らず、仕事、趣味や生活などあらゆる物事全般に適用する手法です。
この本では、
ひとは自分で『答』にたどり着いたときだけ前進できる。ひとは他人から命令されても軽やかに動けない。その答は、そのひとの中にある
と書いています。
つまり、人は誰かに強制されて行動したとしても「やる気」が出ないし、軽やかには動けません。
自発的に考えて行動することで熱意を持って本気で取り組むことができ、その結果が失敗だったとしてもその人の価値になるのです。
コーチングとは、
相手の自発性を「聴いて、受け入れて、質問する」ことで前進をサポートする
ための手法です。
コーチングは相手の自発的な前進をサポートとするための手法
その2:なぜ今コーチングなのか?
昨今コーチングは非常にポピュラーになってきており、取り入れる企業も増えてきています。
なぜ今コーチングが必要とされるのでしょうか?それには、時代の変化が背景にあります。
高度経済成長期に始まる景気が良くて変化の緩やかな時代は、とにかく生産して営業すれば良かった時代です。終身雇用が前提なので、キャリアの選択肢も限定されていました。
要は一旦乗ったレールに乗っていればそれで割と人生安泰だったのです。管理職も、今までの自分のやり方を部下にやらせていれば大丈夫でした。
ですが、今はどうでしょう。
ご存知のように、現代は変化が非常に早い時代です。新しい技術やビジネスモデルがどんどん出てきて大企業の立場を脅かしています。転職、起業する人も増えて、キャリアの選択肢も広がりました。共働き、リモートワークなど働き方の選択肢も増えています。
様々な情報もインターネットで簡単に手に入る時代です。
このように変化が速く、人々の生き方も多様になり、情報もも多いの時代になると、何をしたら良いかわからなくなる人が増えます。企業の管理職も昔自分がやっていたやり方は通用しなくなります。
だからこそ、こんな時代に必要なのは、
自分で考えて行動できる人
です。
これが元々できる人は問題ありませんが、もちろんそうでは無い人の方が多いでしょう。
そういう人が、コーチングで自分の価値観や目標を整理して、前に進むためのサポートを必要とするようになったのです。
こんな社会背景の変化に伴い必要とされるようになったのが「コーチング」です。
コーチングは変化・多様性・情報過多な現代に適応したい人に求められている
その3:とりあえずコーチングを始めるには?
効果的なコーチングを行うにはトレーニングや理論を学ぶ必要がありますが、実践すること無しには無用の長物です。
ここでは本書の中で紹介されている内容から、とにかく今すぐ実践できるコーチングのポイントをまとめておきます。
会社の部下へのコーチングを想定していますが、ステップはこんな感じです。
1.目標を立てる
2.現状を把握する
3.現状と目標の差の原因を探る
4.行動を決める
5.アドバイス・フォロー
ポイントはこちらです。
相手の話を最後まで聴く
相手の話を否定しない
目標は予測可能ですぐに行動に移せるレベルで設定
物足りない目標と思っても、相手に決めさせる
行動をフォローすること(行動したら報告してもらうなど)
もちろん、ここで書いた情報だけではまだまだ本当のコーチングと呼ばれるレベルに至ることは難しいでしょう。
しかし、コーチングは兎に角にも実践が必要だと思います。ぜひこれらのポイントを参考にして実際に身の回りでコーチングの機会を見つけてみてください。
まずは目標と現状のギャップを把握し、そのギャップを埋める方法と行動を相手が考えることをサポートする。
行動のすゝめ
本書で得られることから、どのような行動を起こすことができるでしょうか。
身近な人に対して、コーチングを実践してみる
まとめ
いかがでしたでしょうか?
最後にポイントをまとめておきます。
・ コーチングは相手の自発的な前進をサポートとするための手法である。
・ コーチングは変化・多様性・情報過多な現代に適応したい人に求められている。
・ コーチングを実践するには、相手の目標と現状のギャップを把握する。そして、そのギャップを埋める方法と行動を相手が考えることをサポートする。
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