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こんな悩みを解決できる記事を書きました。
筆者は「ブラックスワン理論」という投資理論に出会い、その方法に基づいて投資を行ったところ、ビットコイン投資で10万円を約200万円にすることが出来ました。
この記事では「ブラックスワン理論」という投資理論の考え方と、それに基づいた投資戦略について解説します。
この記事は次のような方に向けて書いています。
- 投資で資産運用を始めようとしている方
- 低リスク低リターン投資に疑問を感じている方
- 新しい投資戦略の考え方について知りたい方
それでは解説していきましょう。
Contents
結論
最初に結論です。
- 低リスク投資商品への投資だけでは、予測不能な事象(=悪いブラックスワン)に対応できない
- 価格変動が高いハイリスク投資商品(=良いブラックスワン)への少額投資も行うべき
低リスク投資商品のデメリット
まず最初にインデックス投資信託に代表される低リスク低リターン投資商品のメリットとデメリットについて解説します。
メリット:元本を失うリスクが少ない
デメリット:リターンが少ない
当たり前じゃないかと思いました?
ですが、ここで注意していただきたいのがメリットについてです。
確かに他の高リスク投資商品に比べると元本を失ってしまうリスクは少ないのですが、ゼロではありません。
リーマンショックやITバブル崩壊の時は、ご存知のように株価は軒並み価格が下落しました。なので低リスク商品に投資していた方も多くは損失を被ったのでは無いかと思います。
つまり、低リスクの投資商品には
コツコツ稼いだ利益が、突発的なショックにより一瞬で吹き飛ぶリスク
が内在しています。
もちろん分散投資を心がけていれば全体的なリスクを軽減することは出来ますが、それでもリーマンショックやITバブル崩壊のような事態が起きた際の損失は防ぐことはできません。
何か上手い方法は無いのでしょうか?
ブラックスワン理論とは?
そこで出てくるのが、ブラックスワン理論です。
ブラックスワン理論は、以下のように説明されています。
ブラック・スワン理論(ブラック・スワンりろん、英語:black swan theory)は、「ありえなくて起こりえない」と思われていたことが急に生じた場合、「予測できない」、「非常に強い衝撃を与える」という理論[1]。とりわけ予測できない金融危機と自然災害をよく表している。
出典:Wikipedia
昔、ヨーロッパでは白鳥は白い鳥だけと思われていたのですが、1697年にオーストラリアで黒い白鳥が発見されたそうです。それ以来、ありえないことや起きえないことを述べる場合、“ブラックスワン”という言葉を使うようになったのが言葉の起源です。
この理論が何を言っているかというと要するに、
予測できない極端な事象は起きる
ということです。
これも当たり前と思われるかもしれません。
でも本当にみんな当たり前と思っているのでしょうか?
低リスクの投資商品に大事な投資資金をつぎ込んでしまっているのは、
恐らく元本を失うほどの損失は発生しないだろう
予測できないことが起きることは多分無いだろう
だから投資して大丈夫だろう
という仮定の連続に基づいて思考しているからに他なりません。
投資関連の指数や価格を評価する最先端の金融工学モデルでさえ同じです。
金融工学のモデルでは特定の事象が起きる確率について、とある仮定を置いています。
下の図は一番メジャーな確率モデルの正規分布ですが、以下のように確率が高いところから両側にいくにつれて確率が低くなり、最終的にはほぼゼロになります。
この両サイドの部分は発生確率が限りなくゼロに近くなるので、一定の範囲から先は
発生しない
と金融工学では仮定を置いています。
何が言いたいかというと、頭のいい人が一生懸命考えた金融モデルでも予測不能なほど発生確率の低い事象(=ブラックスワン)は考慮できていないということです。
ブラックスワンを予測した上で投資商品を選定するのは無理ということがお分りいただけましたでしょうか。
ちなみにブラックスワン理論について詳しく知りたい方はこの本をご覧下さい↓
ブラックスワンに対応した投資戦略
ブラックスワンを予測出来ないなら、一体どうやって投資したらいいのかわからなくなりますよね。
でも予測はできなくても、起きうることを想定した上で投資しておけばある程度の対応はできるんです。
良いブラックスワンに投資する
それは、
良いブラックスワンを狙う
ということです。
リーマンショックやITバブルは、投資に対してネガティブな影響を与えるブラックスワンでした。これを悪いブラックスワンと呼ぶとします。
であれば、ポジティブな影響を与えるブラックスワン、つまり良いブラックスワンがあってもいいですよね。
それでは良いブラックスワンとは具体的には何でしょう?
ビットコイン投資の例
例えば、過去のビットコインです。
筆者はまだビットコイン投資がそれほどメジャーでは無かった2016年に10万円を投資し、今では100万円以上の時価となっています。
Bitflyer
リターンで言えば10倍以上です。
これは低リスク投資では絶対に得られないリターンですよね。
ここではビットコイン投資を勧めているわけではありません。
実際、ビットコイン投資は黎明期が過ぎ、多くの投資資金が流入してしている状況です。
これでは良いブラックスワンの旨味はなく、それよりも悪いブラックスワンとしてのリスク要素の方が際立ってしまいます。
そうではなくポイントは、
大化けする可能性がある投資商品に少額投資しておく
ということです。
大化けの可能性とは?
大化けする可能性がある、というのは価格の変動が大きい、もしくは今後大きな価格変動が見込める投資対象ということです。(金融用語ではボラティリティと言います)
ビットコインに投資した2016年時点では、ビットコインはまだ知る人ぞ知る投資商品でした。
一方で商品の革新性を鑑みると近い将来に多くの人が知り始め、資金が一気に流入する可能性は高いと見ました。
つまり、近い将来に大きな価格変動が見込めたということです。
少額投資にしておく意味
もう一つ大事なのは、
失っても痛くない金額
の投資にしておくということです。
ビットコインを最初購入した際は、たった10万円分でした。
今思えばもっと買っておけば良かったとも思いますが、当時はまだ将来性が見えない段階だったのでリスクも多分にありました。
高リスクの投資対象なので、投資額は失っても痛くない金額にしておくのは鉄則です。
今、良いブラックスワンに投資するなら?
ビットコインはもはや良いブラックスワンではないとするなら、今、良いブラックスワンとは何でしょうか。
これについては人それぞれかもしれませんが、筆者が投資をしているのはズバリこんな感じです。
- ベトナムドン定期預金(3ヶ月で年利約5%)
- ベトナム株
今、ベトナムに住んでいるのでベトナム関連に偏っています。
定期預金は価格変動高くないのでは?と思われるかもしれません。
今後ベトナムが高い経済成長率を維持し続けベトナムドンが強くなれば、ドン高に動くので円換算では価値が増えることも見込んでいます。
ベトナム定期預金の運用については、以下の記事でも紹介しています。
ベトナム株の運用については、今度別記事で紹介したいと思います。
結論
いかがでしたでしょうか。
それでは、最後にもう一度ポイントを確認しましょう。
- 低リスク投資商品への投資だけでは、予測不能な事象(=悪いブラックスワン)に対応できない
- 価格変動が高いハイリスク投資商品(=良いブラックスワン)への少額投資も行うべき
これを機に投資先の見直しを!